わたしを束ねないで
- 公開日
- 2022/01/17
- 更新日
- 2022/01/17
今日のできごと
3年生国語、詩を読み解く。
現在92歳になる詩人、新川和江さん。その代表作の『わたしを束ねないで』。女性として「娘」や「妻」「母」など名付けられることで、その役割を演じることが当たり前となってしまう日常。そんな束ねられた現状から一度自分を解放して、本来の自分自身を見つめるきっかけを与えてくれる詩です。
これは女性に限ったことではありませんね。「中学3年生」「受験生」など束ねられた存在だけではないはずなのに、いつしかその中に埋没している自分がいます。先週まで話題にしてきた「子ども」と「大人」も同じかもしれませんね。
分類された自分ではなく、誰かとの関係性の中での自分ではなく、今ここにいる自分を見つめることの大切さを気づかせてくれる詩ではないでしょうか。
生徒たちは読み解きを通じて、詩の鑑賞に加えて、自分の良さや強み、持ち味などを再認識する機会になればと願っています。