昨日の続き
- 公開日
- 2022/05/12
- 更新日
- 2022/05/12
校長室より
昨日,朝礼で<配慮>について話したことを載せました。
朝礼は時間が限られているので生徒には伝えられなかったのですが,この話には続きがあります。
こちらは,オーストラリア人の友人との話で,私の考えが大きく変わったことです。
相手の思いや心情を考えることを,日本語では<配慮><思いやり>と言いますが,英語では<ポライトネス>と訳されることが多いようです。
この<ポライトネス>,その友人の話では,英語での意味はもう少し広く,<相手を心地よくしようとする行為>を表し,2種類あると言っていました。
ひとつは<マイナス面>への配慮。<相手の嫌がること>への配慮です。
人の嫌がることをしない(言わない)ように心掛けること。
<人様に迷惑をかけない>といった,古来より日本で言われてきた配慮です。
もうひとつは,<プラス面>としての配慮。<相手をいい気持ちにする>配慮です。
うまくできたら称賛する(ほめる),良いことをされたらお礼を言う,温かい気持ちで人に接する,しっかりあいさつをする,といった相手が気持ちよく生活するための配慮です。
こんな<マイナス面><プラス面>の両面の<配慮>が互いにできる人間関係を持った集団では,人が心地よく生活し,大きく人間的に成長します。
砧中の生徒を見ていると,学年が上がるに従って,そんな気持ちを持つ生徒が増えていくように思います。
生徒が砧中の学校生活で,<1つの人格>として,互いにこのような配慮をしながら,心豊かに生活し,将来の日本を担う人材に成長していくことを願ってやみません。
校長 大坂 崇