オリンピック・パラリンピック教育
研究発表会
- 平成29年度・30年度 世田谷9年教育研究開発校(オリンピック・パラリンピック教育)
- 2017/2018 東京都オリンピック・パラリンピック教育 アワード校
- 平成30年度 東京都小学校体育研究会 研究推薦校
1.日時
平成30年11月9日(金) 13:45〜16:20(受付開始 13:15)
時程及び内容
- 授業公開
- 13:45〜
- 研究発表
- 14:50〜
- 指導講評
- 15:25〜
- 講師:世田谷区教育委員会事務局教育指導課長 青木雄二
- 講演会
- 15:40〜
- 演題 「わたしとオリンピック」
- 講師 国士舘大学体育学部准教授 柔道日本代表コーチ 2004年アテネ五輪 柔道100kg超級 金メダリスト 鈴木 桂治氏
公開授業一覧
学年・組 | 教科 | 単元名 |
1年1組 | 図画工作 | 「おって そめて すてきなもよう」 |
1年2組 | 国語 | 「絵本オリンピック」 |
1年3組 | 体育 | げーむ「にんたまゲーム(鬼遊び)」 |
1根4組 | 国語 | 「絵本オリンピック」 |
1年5組 | 特別の教科道徳 | みんなとなかよく「友情 信頼」 |
2年1組 | 特別の教科道徳 | こうへいなたいど「公正 公平 社会正義」 |
2年2組 | 特別の教科道徳 | ほかの国の友だち「国際理解 国際親善」 |
2年3組 | 体育 | 表現リズム遊び「なりきっておどろう」 |
2年4組 | 生活 | 「日本文化を伝えよう」 |
3年1組 | 体育 | 保健「毎日の生活と健康」 |
3年2組 | 体育 | 器械運動「跳び箱」 |
3年3組 | 特別の教科道徳 | 日本の心「伝統文化の尊重 国や郷土を愛する心」 |
6組 | 体育 | 体つくり運動「変身動物ランド」 |
4年1組 | 総合的な学習の時間 | 「やさしさの幅を広げよう」 |
4年2組 | 体育 | ゲーム ゴール型「ポートボール」 |
4年3組 | 特別の教科道徳 | 最後まであきらめない「努力と強い意志」 |
4年4組 | 図画工作 | 「いろはに おもい」 |
5年1組 | 体育 | 表現「日本の四季の美しさを伝えよう」 |
5年2組 | 社会科 | 「工業生産を支える人々」 |
5年3組 | 外国語活動 | 「行先を案内しよう!」 |
5年4組 | 教科「日本語」 | 「日本の伝統 文化にふれよう」 |
6年1組 | 学級活動 | 食育「体においしい献立作り」 |
6年2組 | 体育 | ボール運動 ゴール型 「ハンドボール」 |
6年3組 | 総合的な学習の時間 | 「大会の意義とそれを支える人々」 |
6年4組 | 体育 | 保健 「病気の予防」 |
研究テーマ
豊かに表現する児童を育てる 〜オリンピック・パラリンビック教育を通して〜
平成29年度・30年度 世田谷9年教育研究開発校
2017 東京都オリンピック・パラリンピック教育アワード校
研究の概要
研究課題設定の意図
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、東京都教育委員会は、都内全公立用・小・中・高等学校及び特別支援学校をオリンピック・パラリンピック教育推進校とし、大会開催における気運の醸成とともに、開催後に維持されるレガシーを生むことを目指した「オリンピック・パラリンピック教育」の充実を図っている。本校においては、2016年度に、知的固定学級の設置校であることや障害者差別解消法の制定を意識した、「障害者理解の促進」をテーマとし、オリンピック・パラリンピック教育重点校の指定を受け、パラスポーツの体験とともに、支援学級との交流等、直接体験を重視した教育活動に取り組んできた。今年度は、昨年度に実施したQ-U調査等の児童の実態をふまえ、より質の高い授業づくりをめざす授業改善の視点に立った校内研究を体育科を中心とするとともに、全教育活動におけるオリンピック・パラリンピック教育の取り組みを明らかにすることを意図として推進することをねらいとした。
東京都におけるオリンピック・パラリンピック教育の位置づけ
オリンピック・パラリンピックは、開催都市と国に大きな社会変革をもたらし、とりわけ若者や子供たちを鼓舞し、勇気と感動を与えてきた。オリンピック憲章では、オリンピズムは、肉体と意志と精神の全ての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学であり、スポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するものであるとしている。そして、その目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励することを目指し、スポーツを人類の調和のとれた発展に役立てることにある。これらは、豊かな情操と道徳心、自主・自律の精神、公共の精神、伝統や文化を尊重し、我が国と郷土を愛するとともに、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うことなどを定める教育基本法の「教育の目標」や学習指導要領の理念にも相通ずるものである。このため、東京都教育委員会は、東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会を、子供たちの人生にとってまたとない重要な機会と捉え、「東京都オリンピック・パラリンピック教育」を全校で展開することとする。これにより、東京都の児童・生徒の良いところを更に伸ばし、弱みを克服するための取組を確実に推進し、国際社会に貢献し、東京、そして日本の更なる発展の担い手となる人材を育成していくとともに、東京2020 大会の経験を通じ、その後の人生の糧となるような掛け替えのないレガシーを子供たち一人一人の心と体に残していく。
東京都が育成をめざす人間像
「オリンピック・パラリンピックの価値・精神」及び「東京2020 大会ビジョン」等を踏まえ、本教育を通じ、次のような人間の育成を目標とする。
- 自己を肯定し、自らの目標を持って、自らのベストを目指す意欲と態度を備えた人間
- スポーツに親しみ、知・徳・体の調和のとれた人間
- 日本人としての自覚と誇りを持ち、自ら学び行動できる国際感覚を備えた人間
- 多様性を尊重し、共生社会の実現や国際社会の平和と発展に貢献できる人間
教育活動を進めていくに当たり、重視すべき3つの視点。
- 全ての子供が大会に関わる
- 全ての子供が、発達段階や興味・関心に応じて、オリンピック・パラリンピックに何らかの形で関わり、それらを通して、オリンピック・パラリンピックの価値や意義を学ぶ。
- 体験や活動を通じて学ぶことを重視する
- 子供たちがオリンピック・パラリンピックについての知識を習得するだけでなく、実際に体験や活動することを通じて学びを深めていく。
- 計画的・継続的に教育を展開する
- 東京2020大会と、更にその先を見据え、計画的・継続的に教育を展開していく。
研究の構想
オリンピック・パラリンピック教育の目標
- 自ら目標をもって自己を肯定し、自らのベストをめざす意欲と態度を備えた人。
- スポーツに親しみ、(知)(徳)(体)の調和のとれた人。
- 日本人としての自覚と誇りをもち、自ら行動できる国際感覚を備えた人。
- 多様性を尊重し、共生社会の実現や国際社会の平和と発展に貢献できる人。(重点)
学校教育目標
○ やさしく ○ かしこく ○ たくましく
学校の実態
- 昨年度初めに行ったアンケートの結果、オリンピックに対する関心は概ねあるものの、パラリンピックに対する関心がやや低いことがわかった。しかし、年間を通してオリンピアンやパラリンピアンを招聘して、競技体験をしたり触れ合ったりする活動を通して、2020大会に対する興味関心を高めることができた。、
- 特別活動や総合的な学習の時間等それにおいて特別支援学級(知的固定)との交流活動を行っている。それらの活動を通して、様々な個性のある人々と関わることが、児童の生きる力への啓発へと繋がっている。少しずつではあるが、相手意識に立って物事を考えられるようになってきているが、解決していくことが必要な課題は残っている。
- 強化「日本語」や国語科、総合的な学習の時間などを中心に、伝統的な文化の体験や調べ学習を行っている。
目指す児童像
オリンピック・パラリンピック教育を通して
- 友達と助け合い、励まし合い、認め合いながら頑張る児童
- ボランティアマインド、障がい者理解の育成
- 様々な人々に関心をもち、進んでかかわろうとする児童
- ボランティアマインド、障がい者理解、豊かな国際感覚の醸成
研究主題
「自ら考え、表現する児童の育成」 〜 オリンピック・パラリンピック教育を通して 〜
研究の視点
- 児童主体性をはぐくむ学習課題、学習問題の設定
- 自己解決力を育む授業づくりと指導の工夫
- 他者理解を深める授業づくりと指導の工夫
研究内容
- 調査研究
- オリンピック・パラリンピック教育に関する意識帳と実態調査
- 基礎研究
- 文献、資料による研究
- 先行研究の活用
- 講師による講話、講演
- 他校の研究発表会、授業研究会への参加
- オリンピック・パラリンピック教育にかかわる催し物等への参加
実践研究
平成29年度
日時 | 学年・学級 | 内容等 | 講師等 |
6月15日 | 6年 | 車いすバスケ体験 | 堀江 航氏 |
6月21日 | 6組 | 授業研究 体育科「ベースボール型」ティーボール | 本校校長 寺村尚彦 |
6月22日 | 全学年・3年 | 馬とのふれあい体験 | JRA |
9月 7日 | 4年 | 授業研究 総合的な学習の時間「オリンピック調査隊」 | 国士舘大学教授 細越淳二先生 |
9月20日 | 5年 | 命の教室 救命簡易講習 | 福田 恭巳氏(スラックライン 日本ランキング上位者) |
10月 5日 | 6年 | 儒B行研究 体育科「陸上運動」走高跳び | 国士舘大学教授 細越淳二先生 |
11月 8日 | 3年 | 授業研究 体育科「ゲーム」 ボールシュートゲーム | 世田谷区教育委員会指導主事 三浦公平先生 |
11月27・28日 | 6年 | 2020大会1000日前プログラム | パナソニック 畠山愛里氏(新体操) 上山容弘氏(トランポリン) |
12月 1日 | 1年 | 授業研究 体育科「器械・器具を使っての運動遊び」 マット遊び | 世田谷区立赤堤小学校 校長 船山 徹先生 |
〃 | 5年 | 授業研究 道徳「よりよりよく生きる」 ラッキーガール | 世田谷区立松丘小学校 校長 北村 博先生 |
1月26日 | 2年 | 授業研究 生活科「日本の文化を伝えよう」 | 世田谷区教育委員会指導主事 宮原興龍先生 |
2月 9・16日 | 5年 | ダンス体験 | MADORI氏(リオ五輪閉会式出演ダンサー) エイベックス |
平成30年度
日時 | 学年・学級 | 内容等 | 講師等 |
5月10日 | 2年 | 授業研究 道徳「タヒチの友だち」 | 国士舘大学教授 細越淳二先生 |
〃 | 3年 | 授業研究 体育「器械運動(マット運動」 | 〃 |
〃 | 6年 | 授業研究 体育「陸上運動(リレー)」 | 〃 |
5月16日 | 全学年・4年 | 夢未来プロジェクト「ゴールボール」 | 信沢用秀氏(ゴールボール日本代表) |
6月18日 | 6年 | 車いすバスケ体験 | 神保康広氏 |
6月21日 | 1年 | 授業研究 国語 | 教授 細越淳二先生 |
〃 | 4年 | 授業研究 総合的な学習の時間 | 〃 |
〃 | 5年 | 授業研究 体育「ボール運動(ハンドボール)」 | 〃 |
〃 | 6組 | 授業研究 音楽「世界の音楽」 | 〃 |
10月22日 | 5年 | 命の教室 簡易救命講習 | 岡田麻央氏(3×3バスケットボール) |