意外な算数の鬼門
- 公開日
- 2025/04/28
- 更新日
- 2025/04/28
校長室より
算数の鬼門 時刻と時間
ここ何年か、以前と比べて子供が苦手になっているなと感じているのが「時刻と時間」。1年生の時計を読む学習や、2年生の「何分後・何分前の時刻」「何分間経ったか」などの学習、3年生の「時、分、秒等の単位の換算」などの時間の学習で躓く子が増えてきているように思います。特に、「午後1時40分から午後2時30分までの時間」など、「00分」を跨ぐ時間の計算が難しいようです。
原因はいろいろ考えられると思いますが、個人的には「デジタル時計の普及」言い換えると「アナログ時計のない家庭の増加」があるように思います。私たちは、無意識のうちにアナログ時計の盤面上で、時間の計算をしているところがあるかと思います。しかし、家庭にデジタル時計しかない場合には・・・10進法の他の計算と違って60進法の時間の計算を数字上での計算だけで行うのは難しいことが予想されます。またこれも子どもが苦手な分数の感覚(アナログ時計の盤面上だと1/2〜1/12までイメージできますよね)を養うのにも有効かと思います。
もし、デジタル時計のみでアナログ時計のないご家庭がありましたら、特にお子さんが低学年のうちは、1つくらいアナログ時計をお子さんが日常的に目にする場所に設置するというのはいかがでしょうか?