校長室の窓から〜『富岳の眺め』 No.8
- 公開日
- 2018/05/04
- 更新日
- 2018/05/04
校長室より
ゴールデンウィークらしい話題を。
NHK Eテレで放送中の
『又吉直樹のヘウレーカ!』が面白い。
(毎週水曜 午後10時〜)
お笑い芸人で作家の又吉直樹が、
日常に潜む不思議を見つけ出しひも解く教養番組。
先日はアリの生態に迫る内容。
女王アリの役割が卵を産み育てることにあるのは
誰もが知っている事実。
オスのアリの役割もその繁殖のためにある。
では、働きアリの役割は?
女王アリのお世話と巣穴を守ること。
そして全ての働きアリがメスという事実。
さらに巣穴から出て、エサを運ぶのは
なんと高齢のアリの役割。
アリの共同体を守るためには、
最も危険な外での役割は高齢のアリが担い、
将来のある若いアリが巣穴の中で働く。
つまり巣穴の外で動き回っているアリは
全て「おばあちゃんのアリ」なのである!!
子供の頃、自宅の砂糖壺にたかったアリを
弟と二人で片っ端から攻撃していた私。
あのアリたちが「おばあちゃんアリ」だと知っていたら‥‥
「お疲れ様、ご遠慮なくどうぞ」だったのに。m(__)m
また働きアリの2割は普段は働かない。
まさに怠け者のアリ。
かと思いきや、巣穴が攻撃されるような緊急事態が起きると
この怠け者の2割のアリたちが巣穴防衛のために
俄然、働き始めるのである。
普段は体力温存のために働かないだけなのだ。
まさに分業システムが確立されたアリの世界の摩可不思議。
怠けるのもただ怠けるのではなく、
いざという時のために怠けるのである。
私自身、肝に銘じなければ。
※「ヘウレーカ」とは古代ギリシャの哲学者アルキメデスが
入浴中、浮力の原理を発見し、
興奮のあまり街中を走り回った時に叫んだ言葉。
「見つけたぞ!」「わかったぞ!」の意味。