プライド・誇り
- 公開日
- 2023/02/08
- 更新日
- 2023/02/08
校長室より
今日は、2カ月ぶりの朝礼でした。
ただ、3年生の進路のこともあり、コロナウイルスの感染に配慮し、放送朝礼でおこないました。
今日は、生徒に「プライド」という話をしました。
以下、その概要です。
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私たちは今、生きていく中で失敗や悩み、腹が立つときもあります。
完璧でありたいと思うこともありますが、ありのままの人間は完璧ではなく、弱いものです。
でも、その弱さを自分なりに乗り越えた所に素晴らしさがあります。
他人から、ある人をからかおう、いじめよう、悪口を言おうと誘われた。
万引きや物を壊すなど、悪いことを一緒にしようと誘われた。
断ると、その人から無視されたり、仲間はずれにされたり、何かされるかもしれない。
悩みます。
でも、勇気を出して「一緒に悪いことをする友人ならいらない」「悪いことをするくらいなら無視された方がいい」と考えた時、弱いながらも自分の生きる誇り、プライドというものを自覚します。
人間の生きる喜びは、決して自己満足ではありません。
人から誉められ、認められ、他人と関わる中で生まれます。
中学生の時期、「自分に自信がない」「人がうらやましい」と思うこともあります。
そこから、人に迷惑をかけたり、物を壊したり、自分勝手をするような、プライドを捨てた行動に走る人もいます。
大人はみな、そんな経験を、少し勇気を振り絞って乗り越えてきました。
一度乗り越えると、少々のことは耐えられるようになります。
耐えられないときは、話せる人に相談すればよいのです。
コロナウイルスの感染が拡大した最初の頃、感染者や濃厚接触者、医療関係の方を非難した人たちがいました。最近、いろいろな詐欺や集団強盗なども報道されています。
人を非難したり、だましたり、悪いことをする集団なら、自分はその集団に居なくていい。
そんなプライドを持つことで、人間としての本当の生きる喜びがわかると思います。
砧中学校の皆さんには、誇りのある生き方を、と願っています。
3年生の皆さんは進路選択の決まった人とこれからの人が混在しています。
先に進路が決まった人は、人としてのプライドのある行動で、決まっていない人がプライドを持ち続けられるよう、サポートをお願いします。
それが、卒業式までの学年の雰囲気を作ることに繋がります。
また、最上級生として後輩に砧中の伝統を伝えることになります。
人としての誇り・プライドを大切にした行動を意識し、残る1か月半の今の学年での生活を、素晴らしいエンディングにつなげられるよう願っています。
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3学期も残り、1か月半。実質6週間。
生徒にとっても、地域・保護者の方にとっても、「誇れる砧中」として教育活動を進めていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
校長 大坂 崇