学校日記

6年 New age

公開日
2020/03/03
更新日
2020/03/03

烏北小の生活

おだやかで、とてもいい天気ですね。
空は、今の世界の様子をどのように見ているのでしょう。

さて、誰がこのような状況になることを予想したことでしょう。
先生たちも初めての経験で、びっくりです。

「大変(たいへん)」とは「大きく変わる」とも読めます。
思いもよらない大変な状況だからこそ、強くなれるチャンスですし、より絆がかたくなることを確信しています。

9年前にも、ちがった形の大変な困難がありました。
3.11東日本大震災です。
この年に卒業した先輩が、「生き方」を教えてくれます。

「苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です。」

「どこにいても、何をしていようとも、この地で、仲間と共有した時を忘れず、宝物として生きていきます。」

新時代の第1期となる私たち卒業生にとっての「今」は、10年後も語り継がれることでしょう。

どのような環境であっても、「努力」する。
大変だからこそ、成長するチャンスです!

成長した姿で再会しましょう!


※参考※

■階上中学校 卒業式 答辞■
https://m.youtube.com/watch?v=I_n6zaJnGpM


■答辞全文■
本日は、未曾有の大震災の傷も癒えない最中 私たちのために卒業式を挙行していただきありがとうございます。ちょうど十日前の三月十二日。春を思わせる暖かな日でした。
私たちは、そのキラキラ光る日差しの中を、希望に胸を膨らませ、通いなれたこの学舎を五十七名揃って巣立つはずでした。
前日の十一日。一足早く渡された、思い出のたくさん詰まったアルバムを開き、十数時間後の卒業式に思いを馳せた友もいたことでしょう。
「東日本大震災」と名づけられる天変地異が起こるとも知らずに・・・。
階上中学校といえば「防災教育」といわれ 内外から高く評価され 十分な訓練もしていた私たちでした。
しかし、自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、私たちから大切なものを 容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。
つらくて、悔しくてたまりません。時計の針は、十四時四十六分を指したままです。
でも、時は確実に流れています。
生かされた者として顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。
しかし、苦境にあっても、天を恨まず 運命に耐え、助け合って生きていくことが これからの私たちの使命です。
私たちは今、それぞれの新しい人生の一歩を踏み出します。
どこにいても、何をしていようとも、この地で、仲間と共有した時を忘れず、宝物として生きていきます。

後輩の皆さん
階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が、いかに貴重なものかを考え いとおしんで過ごしてください。
先生方
親身のご指導、ありがとうございました。先生方が、いかに私たちを思ってくださっていたか、今になってよく分かります。
地域の皆さん 
これまで様々なご支援をいただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
お父さん お母さん 家族の皆さん 
これから私たちが歩んでいく姿を見守っていてください。必ず、よき社会人になります。
私はこの階上中学校の生徒でいられたことを誇りに思います。
最後に、本当に、本当に、ありがとうございました。
平成二十三年三月二十二日
第六十四回卒業生代表 梶原裕太