冬休みに入って
- 公開日
- 2022/12/27
- 更新日
- 2023/01/05
校長室より
冬休みに入りました。
この時期、どこか物悲しさや寂しさを感じるのは、この夏が非常に暑く、人々がギラギラとしていたからでしょうか。
中原中也・立原道造・高村光太郎・萩原朔太郎・種田山頭火・尾崎放哉・武者小路実篤など、多くのの詩人・俳人が、それぞれに四季の美しさや人の心の喜怒哀楽や自分の想い、そして、『人間はかくあるべき』という叫びを自らの言葉で語っています。
その中で「冬はさびしい」と語る俳人や歌人・詩人が多くいます。
冬は(人間を含めた)生き物にとって、厳しい季節です(関東平野に住んでいると、気温も案外高く、雪も少なく、天気が続くということもあって、それほどそういった実感はわきませんが)。
越冬のため木の実を蓄えるもの、冬眠するもの、どの生き物たちも、冬支度を整えます。
人も例外ではありません。
朝、布団から出るのがいやになったり、外で何かするのが億劫になったりします。
でも、そのつらさがあるから、また来る春を、人は『待ち遠しい』と感じることができるのではないでしょうか。
この人の心の動きが、「季節感」だと思います。
人の心とは、なんと豊かなのでしょうか。
そう言えば、昔の人はこんなことも言っていました。
「冬来たりなば春遠からじ」
これからの地域や保護者の皆様の日々が、春のように穏やかで心豊かなものであること、生徒一人ひとりの成長が健やかなものであるように、と願ってやみません。
皆様、良いお年をお迎えください。
校長 大坂 崇
☆校長室だより48