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校長室の窓から〜『富岳の眺め』No.209

公開日
2021/12/30
更新日
2021/12/30

校長室より

No.209【「お」と「さま」をつけて】

一日の仕事が終わり、
帰宅してTVをつける。
流れてくる音楽・・・
その歌詞が心に響いた。

 その人の疲れに
 「お」をつけて
 「さま」までつけて、
 「おつかれさまです」と
 声かける、ぼくらの日々

ミュージシャン斉藤和義が歌う
『おつかれさまの国』
10年以上も前のシングル曲である。

今、コロナに向き合いながら
日々格闘する人たちへの
応援ソングとして
再び脚光を浴びているという。

🏥💉

今年も振り返れば
砧中は感染症予防に明け暮れた。
予定されていた学校行事も
いくつかは中止に追い込まれた。

しかし夏休み段階では
実施困難と思われていた
伝統の合唱コンクールを
無事に開催することができた。

決して完全なかたちではなくとも
歌声という希望の襷(たすき)が
3年生から1・2年生へと
奇跡的に受け継がれたのだ。


すべてが思い通りにはいかない。
でも今の時代、たった一つでも
上手くいったことがあれば
感謝の気持ちを持ちたいと思う。

私たち一人ひとりは
決して強くはないけれど
強くはない一人ひとりが
力を合わせることで
弱さを克服できるのではないか。

『おつかれさまの国』の中の
歌詞の一節にある言葉。

 こころは強くない
 だけど弱くもない

新型コロナウイルスという
目に見えない巨大な壁も
今、自分たちができることを
一つひとつ積み上げていきながら
乗り越えていくしかないのだろう。

🧱🧱🧱

まもなく2021年が終わる。

今年は東日本大震災から
10年にあたる年でもあった。

震災後、多くの悲しみを乗り越えて
歩み出そうとする人たちと出会った。

4年前に書いた『富岳の眺め』から。
校長室の窓から〜『富岳の眺め』 No.24

 こころは強くない
 だけど弱くもない

過ぎ去り行く2021年、
その年の瀬に感謝を込めて。

「みなさん、おつかれさまでした」