8/28 こんにゃく
- 公開日
- 2024/08/28
- 更新日
- 2024/08/28
できごと
せっかくなので、川場というか蒟蒻の話をもう少し。
群馬県は蒟蒻の生産が盛んで川場村にも蒟蒻畑がたくさんあります。蒟蒻の生芋が左の写真です。蒟蒻芋は生では食べられません。「シュウ酸カルシウム」という針状の結晶が多く含まれているため、そのまま食べると口の中に激痛が走るそうです。蒟蒻づくりの作業も常時ゴム手袋を着けて行います。芋を触ったゴム手ぶくろの手で顔などを触っては行けません。こちらも激痛、そして流血します。煮ても焼いても揚げても食べられません。練ってアルカリ性の凝固剤を入れることでようやく無害化することができます。昔の人は、よくこれを食べられるところまで加工する方法を考えたものだと感心してしまいます。ちなみに、スーパーマーケットなどで見かける蒟蒻は生芋から作られているものは少なく、蒟蒻芋を乾燥させて粉砕し粉「蒟蒻粉」が使われていることが多いようです。
蒟蒻は出荷できるようになるまでに3年かかるとのこと。ただし3年間植えっぱなしではなく、日本一の蒟蒻出荷量を誇る群馬県昭和村などでは、冬は氷点下になって土の中で凍ってしまうため、春に植え付けて秋には一度全ての芋を掘り起こすそうです。蒟蒻は、デリケートなのです。冬になる前、10月下旬から12月にかけて芋を掘り取って暖かい貯蔵庫で貯蔵し、雪が解けて、暖かくなる5月にまた畑へ戻す・・・ちょっとびっくりでした。
ということで(?)、2学期開始が近づいてきました。台風の進路も気になるところですが、今のところ関東地方には影響が少なそうです。雨風の強い地域にいらっしゃる方、これから行かれる方はお気を付けて。