学校日記

5/28 春は 4年生

公開日
2025/05/28
更新日
2025/05/28

できごと

4年生の日本語で「枕草子」の学習をしていました。枕草子と言えば清少納言による日本初となる随筆作品です。約300というたくさんの段から成り立っていますが、その中でも有名な、


「春は、あけぼの。」


から始まるそれぞれの季節の良い時間帯について書かれた段の学習でした。枕草子では、


春「あけぼの」(明け方)

夏「夜」

秋「夕暮」

冬「つとめて」(早朝)


が「良い時間帯」として挙げられその具体例や理由が続けて述べられていますが、この日は読んだり意味について考えた後、自分が考える「春はー」「夏はー」「秋はー」「冬はー」について考えていました。理由やさらにその様子について描写する、「春はー」に続く部分も書いていました。ある子のものです。「春はー」が何を書いたか分からなかったんですが、それに続く部分として、


ちょうがまい、花がさきいといいかおり

暑くもなく寒くもないいとをかし。


おもしろいです。「いいかおり」っていうのがかわいいですね。他の子のものを見ていくと、「アイス」「オーストラリア」なんていう言葉も入っていて、現代版「枕草子」だなと思いました。それぞれの経験が反映されるんですね。それから、元祖「枕草子」では他の季節で使われているものが使われて、「夏は夕暮」などとなっているのもありました。感じ方もそれぞれです。


これも中高生のときに暗誦されてまだ覚えているという方も多いと思います。子どもたちにもぜひ繰り返し読んで体にしみこませていってほしいと思います。