6/23 もとにする 5年生
- 公開日
- 2025/06/23
- 更新日
- 2025/06/23
できごと
+5
5年生の算数は、「小数の倍」の学習に入っています。意外とつまづきやすいところです。「〇〇をもとにすると・・・」この「もとにする」が曲者(くせもの)です。そして小数であるということが「難しそうに見える」原因です。でも実は難しくありません。
「何倍か」を求めるのは元々3年生で出てくる学習です。例えば、
「6mのリボンがあります。このリボンは2mのリボンの何倍ですか。」
と聞かれたら、6÷2=3 だから「3倍」と分かると思います。これがこう変わるとどうでしょう。
→「6mのリボンは、2mのリボンをもとにすると何倍ですか。」
さらに小数になったらどうでしょう。
→「4.8mのリボンは、1.2mのリボンをもとにすると何倍ですか。」
さらに混乱、数字が逆(大小で判断がつなかい!)になったら、そして「何倍」と聞かれなくなったら・・・
→「1.2mのリボンは、4.8mのリボンをもとにするといくつですか。」
段々難し「そう」な問題になってきましたが、言っていることは初めの6÷2の問題と何も変わりません。似たものに、「○○を1として」というものがあります。同様にどっちがどっちが分からなくなることが多いようです。算数というよりも、まずは、国語的な読み取りの力が必要になります。「~は」「~の」などの助詞が大切!図に描く、絵で表現する、など自分なりの解決方法もそれぞれにあるかもしれません。式さえ立てられれば、計算は問題ない、という子も多いはずです。ということは、「もとにする」も「1として」も、算数的に引っかかっているのか、国語的に引っかかっているのか分かりません。よく触れることですが、
算数が苦手と思っていたけど、
理科が苦手と思っていたけど、
社会が苦手と思っていたけど、
意外と原因は「国語の苦手さ」に起因していることがあります。物事の解決には、やはり根本原因にアプローチするのが、遠いようで近道です。急がば回れ。読書月間ですし、算数で困ったら、本を読むことから始めてみるのはいかがでしょうか。