学校日記

7/7/7 自分を知る 5年生

公開日
2025/07/07
更新日
2025/07/07

できごと

金曜日、5年生では、エニアグラム学会からゲストティーチャーをお招きした特別授業が行われました。「エニアグラム」と言われる、人間の性格を9つのタイプに分類し、それぞれの特徴や行動パターンを理解するための心理学的なツールを用いて、自己理解を深める授業です。


「みんなが安心できるワークショップにするために」ということでいくつか約束事がありました。

・自分も人も批判や否定をしない。

・自分のタイプは自分で決める。友達をこのタイプと決めない。

などです。初めにエニアグラムについての説明がありました。約束事も確認します。その後、事前にタイプチェックに〇をしたものを基に、どうしてそこに〇をしたのかを紹介し合います。9つのタイプそれぞれの項目に当てはまる、当てはまらないでチェックをしているので、それぞれのタイプに〇が付いた数が違いますが、どこも0ということはほとんどなく、「私はこのタイプ」と決めるというよりは、それぞれのタイプの要素をみんながもっている中で、「どちらかと言うとこちら寄り」ということだと思います。その後、講師の先生から9つのタイプの特徴についての説明があり、感じたことを各グループでシェアする時間がありました。


次に、「同じタイプの人だけがいるクラス」はどんなクラスになるかを考え、まとめます。9つのグループに分かれているので、分担して考えました。

・そのクラスの良い点、困る点

・そのクラスの名前

を話し合いながら画用紙に書いていきました。先ほどのシェアの時間もでしたが、活発に、率直に話し合いが進んでいて、ゲストティーチャーの先生たちも驚いていました。名前の付け方もクラスごとに個性が出ていておもしろかったです。


それぞれのグループのまとめたものを講師の先生と子どもたちがやり取りをしながら共有していきます。最後は、どのクラスにも良いところや困ったところがあり、同じタイプの人だけしかいないと、困ったことがたくさん出てくること、そしてみんな違うからこそクラスやもっと大きく言えば社会がうまくいっているという面があることを確認して今回の授業は終わりました。


今回の授業には、自己理解に加えて他者理解の要素、自他に対する肯定的な見方という視点も含まれていたように思います。もう1時間、少し時間を置いて来週、今回の学習後の自分や人に対する見方の変化や一歩進めて自分の「強み」に目を向ける内容の授業が予定されています。次の授業までに、今回学んだ内容が子どもたちの中でどう熟成されていくのか楽しみです。



さて、今回の授業は、東京青年会議所世田谷区委員会の地区事業として行っていただきました。世田谷区教育委員会の目指す、非認知能力の育成を目指す取組の一環で、本校が校内研究でも追究しているところです。今後も、中長期的な取組として実施していく予定です。御協力よろしくお願いします。