11/25 葛藤 6年生
- 公開日
- 2024/11/25
- 更新日
- 2024/11/25
できごと
6年生の道徳の時間です。
「手品師」という教材で考えを出していました。この教材は、かなり長く道徳で扱われていて、私も何度も授業をしたことがあります。売れない手品師が、街中で見せた手品に感動した少年(気落ちしている)がいます。明日もここで手品を見せると約束した少年との約束を守るのか、急遽飛び込んできた大舞台での手品をする夢をかなえるのを選ぶのかの葛藤が描かれています。
こういった葛藤教材では、それぞれの立場に立って意見を交流します。
・少年との約束を守るべきだ。
・いや夢をかなえるチャンスを逃すべきではない。
両方の意見がぶつかります。それぞれに主張の正しいところがありますので、もちろんどちらがいいかという話ではありませんし、正解はありません。ただここでそれぞれの考える価値を出し合うことに意味があります。どちらにも同じくらい価値があるものを選択するとき、自分はどうするか・・・。この教材で考える内容項目は「正直、誠実」です。手品師は、最後には少年の前で手品をすることを選びますが、どうして!と納得のいかない児童もいます。それでもいいのです。違う価値に出会い、それについて考えることが大切です。そうすることで、その子はこの後もそのことを考え続けていくからです。そして別の結末も現実には起こります。その時どうするか・・・
・ここで少年との約束を破ったら、この後の成功も訪れないのではないか。
・またきっとチャンスはくるけど、少年の気持ちに応えるのはこの日だけしかない。
様々な意見が出て、考えが深まっていきます。時々、
「少年を連れて行く。」
という至極現実的な折衷案が出ることがありますが、今回はそれはなし(すぐ出なければならない。少年の家を知らない。)で・・・。なぜなら・・・繰り返しになるのでここまでに。