3/18 がんの英雄!朗読に
- 公開日
- 2025/03/18
- 更新日
- 2025/03/18
できごと
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国語の物語文「大造じいさんとがん」の学習をしている5年生です。この日のめあては
「読み取った心情を朗読で表現しよう」
です。「音読」ではなく「朗読」です。音読と朗読の違いは何でしょう。辞書的な意味では、音読は「文章を理解するために声に出して読むこと」、朗読は「文章を人に聞かせるために声に出して読むこと」ということになりますが、文部科学省のHPには、以下のように出ています。
「音読」は、黙読の対語(たいご)だから、声に出して読むことは広く「音読」である。 また、正確・明晰・流暢(正しく・はっきり・すらすら)を目標とする。
「朗読」は、正確・明晰・流暢に以下を加える。
・作品の価値や特性(読者の受け止めた作者の意図・作品の意味・場面の雰囲気・登場人物の性格や心情)を音声で表現すること 。
つまり、朗読は、内容を掴んだ上で、それを読み方に反映させて読む、ということになります。敵として対峙していた大造じいさんと雁の残雪でしたが、戦いとそこで起こった出来事を通して、大造じいさんが残雪を「雁の英雄」と呼ぶほどに敬意を抱くようになったことやそこに至る経緯について、前回までの学習で読み取っていました。それを活かして「朗読」に挑戦していました。聞いていて、しっかり「朗読」になっていたと思います。そうしようという意識が朗読している子どもたちにあるからです。良い学習が進んでいると思いました。
前に紹介したこの単元の朗読音声の某ハリウッド俳優さんの朗読もすばらしいものです。俳優さんの朗読劇をお聞きになったことはありますか。声だけで感情から景色まで伝えるプロの朗読、私も直には聞いたことがないですが、ラジオなどで聞いただけでもブルッとするぐらいの感動を与えられます。本物・・・すばらしいものに触れる機会も大切ですね。ここでもう一度、初めに聞いた朗読音声を聞くと、そのすごさが更に伝わるかもしれません。そしてきっと子どもたちの感性にも響くのではないかなと思います。