学校日記

11/4 幸せなかげおくりは 3年生

公開日
2025/11/04
更新日
2025/11/05

できごと

本日の4年生の校内研究授業に先駆けて行われた中学年分科会3年生の研究授業です。こちらは、通常の時間内で設定されていました。国語「ちいちゃんのかげおくり」に出てくる2つの「かげおくり」の場面を比べて、ちいちゃんにとってどちらのかげおくりが幸せだったかを考えていきました。


1つ目のかげおくりは、まだお父さんが戦争に行く前、家族みんなでそろってやったかげおくりです。2つ目は、お父さんが戦争に行き、空襲で家族とも離れ離れになったちいちゃんが、亡くなる前に幻覚のような世界の中で会った家族と一緒にしたかげおくりです。


ぱっと考えると、「1つ目では?」と思うかもしれませんが、よく読み取っていくと・・・それぞれの考えを書き、グループで交流して、全体で意見をまとめていきました。交流の中で、そういう考え方もあるのか、と子どもたちの意見が変わる瞬間があり、見応えのある授業でした。


後半、2つめのかげおくりが幸せそうだと全体の意見が傾きかけてきた頃、1つの視点として、先生から、「読み手」の目線と「ちいちゃん(登場人物)」の目線、という見方が示されました。確かに、気が付けば「読み手」の目線で見てしまっていることが往々にしてありますが、あくまでも登場人物である「ちいちゃん」の立場に立って考えなくてはいけないのです。ここではっとした子も多かったと思います。最終的には、2つ目のかげおくりが幸せだったのではないかという意見が多くを占めていました。物語の読み取り方で、誰の目線で気持ちを読み取っていくのかという新しい見方が3年生の中に加わった学習になりました。


子どもたちがよく考える場面がぎゅっと詰まった1時間でした。4年生の研究授業については、明日お伝えしようと思います。