12/8 お手伝いの有効性 5 年生
- 公開日
- 2025/12/08
- 更新日
- 2025/12/08
できごと
+6
理科「ものの溶けかた」の学習で、実験が進む5年生です。この単元の授業にあまり出会えていなかったのですが、続けて実験をしているところに出会いましたので紹介します。
まずは「水溶液」とは何かから説明しなくてはなりません。水溶液とは、物質が水に溶けてできた液体で、例えば、食塩を水に溶かすと、食塩水ができます。そして、水溶液は通常、「透明」であることが求められます。液体の中に溶けた物質が見えない状態です。さらに、水溶液の濃度が時間が経っても変わらないことも「水溶液」と呼ぶための条件です。
ということで、前半はとにかく溶かします。食塩を水に溶かして食塩水を作っていきますが、前述のとおり、完全に溶けていないと水溶液とは言えないので、しっかり溶けるまでよくかき混ぜていきます。子どもたちはたくさん溶かしたいので、どんどん次へと行こうとしますが、完全に溶けていないと水溶液とは言えないのです。ミョウバンも溶かしていました。
そんな修行のような実験を終え、さらによく溶かすための方法を考え実験をしていたのが、写真の前半です。温めることでよく溶けると予想した班は温めながら溶かしています。カップ麵の容器は保温性が高いのでそこにお湯を注いでいます。確かに常温よりは溶けやすくなりましたが、食塩はそれほど結果が変わりません。ただしミョウバンは・・・驚きの結果になったかもしれません。
もう一つ見たのが後半の写真、溶かしたものを取り出すためにどうするかを考え、水溶液を熱して水分を飛ばし、溶けていたものを取り出す実験をしています。実験用の安全メガネをして、様子を観察していました。この実験は水分がなくなると塩が弾けだすので気を付けなくてはいけません。今回は、ふっと塩が浮いたあたりで火を止めて上手に観察していました。
実験方法を考えるときに、とても大切なのが生活の中での体験です。。今回なら、飲み物に砂糖を入れて溶かした経験も実験方法につながるヒントになるでしょう。熱い飲み物なら?冷たい飲み物では?今回の実験はあの現象と似ている・・・これは結果の予想にもつながっていくところですが、普段の生活の中での豊かな経験が学習にもつながっていきます。失敗も含めて、いろいろな経験が生きてくるのです。経験と言えば、「お手伝い」の中にはそんなヒントがたくさん詰まっていますね。ぜひお家での様々なお手伝いや家族の一員としての仕事、どんどんチャレンジしてほしいです。ただし、失敗も含めて寛容な気持ちで見守っていただくことも大切になってきます・・・もしかしたら自分でやった方が早いとか、余計に手間がかかる、ということもあるかもしれませんが、ぜひ任せてみてください。長い目で見たときに何かの役に立つときが来るかもしれませんよ。