学校日記

2/20 負けないで! 1年生

公開日
2025/02/20
更新日
2025/02/20

できごと

1年生の道徳です。子どもが前に出て、先生と役割演技をしています。


役割演技というのは、道徳の時間に、お話の登場人物になり切って、即興的にその役を演じる活動です。葛藤する場面や問題場面に直面した時の登場人物を役割を演じることが多いです。役割を演じて、話したことやその時の気持ちについてふり返っていきます。


今回は、なわとびの検定で、合格にはあと2回足りなかったのに、友達から「おまけしてあげるよ。」と合格にしてもらった登場人物の気持ちの葛藤を演じていました。


子「うれしいけど、だめだよ。」

友達(先生)「いいじゃん、うれしかったんでしょう。」

子「・・・」


友達役の先生の勢いに負けて、言い返せません。友達強い!選手交代!


子「これはずるいから、もう一回挑戦するよ。」

友達(先生)「たった2回だから大丈夫だよ。誰にも分らないよ。」

子「・・・」


そんなやり取りを何度か繰り返し、我こそはという子たちが挑戦し続けますが、友達(先生)は言葉巧みに揺さぶりをかけていきます。何人かの交代の後、最後は、何を言われても「ずるしたらだめだよ!」と友達からの誘惑を断り切ることができました。


心の中の天使と悪魔の戦いを可視化したような見応えのあるやりとりでした。そして、このやりとりを通して、より登場人物の気持ちを実感しながら、目指す道徳的価値に近付いていっていました。見ている子たちにとっても考えが深まるきっかけになったと思います。