5/21 優勝は1年生 1年生
- 公開日
- 2025/05/21
- 更新日
- 2025/05/21
できごと
+7
1年生がテストをしていました。提出したりする様子が少し慣れた感じだったので、「初めて」ではなかったと思います。小学校では、基本的に単元ごとのテストを行い、単元の内容をしっかりとつかめているかを確かめます。ここは小学校に入っての大きな変化かもしれません。テストは、「できた・できなかった」自体も大切ですが、「できた」ことと「できなかったこと」を把握し、何ができなかったかを知ることがもっと大切です。ですから、テストは返却されてからが勝負です。できなかったところを復習して、できるようになるための材料にできるからです。ただ、テストには評価の材料としての面もあるので、テストの前に復習をしたりする中で「できない」をつかんで「できる」にしておくとテストでの結果にもつなげることができます。おすすめは「プレテスト」です。テストの前に練習でテストのような問題に取り組んで間違えておくのです。そしてしっかりできるようにしておく。単元のテストでもそうですが、出る問題が事前に分かっている「漢字小テスト」などでは特に効果絶大です。ぜひやってみてください。
段々暑くなってきました。状況に応じてエアコンの使用を始めています。1年生の教室はしっかりとエアコンが効いていて快適でした。
それから、先日紹介した造形遊び、別の学級でもやっているところに出会いました。クラスによって、子どもによって個性が出ておもしろいですね。
もう1つ、最後の3枚は配りものをしているところです。配り当番などが配ることもあれば、せえのでみんなで配ることもあります。1年生も初めは先生が配っていたと思いますが、もう自分たちで配りをしていました。学習のプリントや宿題の音読カードなど、様々なものを配ります。そこで何を見て配るかというと「なまえ」です。ということで、低学年では、基本的にそれぞれの名前を書くときに、「習ったものだけ漢字」で書くように指導しています。名前は漢字で書けるよ、読めるよという子もいると思いますし、名前くらい漢字で書きたい、書かせたいという思いはあると思うのですが、現実的な問題として、
「他の子が読めない」→「配れない」
ということが起こってくるため、「習ったものだけ漢字」ということになっています。小学校で習わない字もたくさんありますし、ある程度学年が進むとこの点(読めない)はクリアできるので、中学年くらいからは徐々に漢字で書かせても大丈夫になっていきます。
平仮名混じりの言葉や文というのは大人にとっては読みにくいものですが、子どもはそこは苦も無く(逆に漢字が読めないので)、上手に読みます。たとえば「京西一郎(きょうさいいちろう)さん」という子がいたとすると、「一(いち)」を習った1年生のときには、「きょうさいーろうさん」と書くわけです。大人から見ると「一」が音を伸ばす棒に見えてしまい「きょうさいい(伸ばしています)ろうさん」と読みそうになってしまいますが、子どもたちはしっかり「きょうさいいちろうさん」と読むことができると思います。2年生になると、「京」と「西」を習い、「京西一ろうさん」となります。やはりまだ大人には「きょうさいいろうさん」に見えてしまう・・・平仮名混じりの言葉や文を読む選手権があったら、優勝者はきっと1年生か2年生です。
考えてみると、「きょうさいーろうさん」「京西一ろうさん」を正しく読めることって実はとてもすごいことだと思います。何がすごいかというと、「習ったこと(できること)」と「習っていないこと(できないこと)」をしっかり把握して区別できていて、分かること、できることについてはしっかりと使うことができているということです。大人には難しい、そして最大限の力を正しく発揮できているところ、やはりすごいです。