学校日記

5/23 【避難訓練】引き渡し訓練

公開日
2025/05/23
更新日
2025/05/24

できごと

引き渡し開始にあたり、放送にて話をさせていただきました。以下、その内容です。


-------------------------------------

本日は、引き渡し訓練にご協力いただきありがとうございます。今年度から、振替のない土曜授業日がなくなったこともあり、引き渡し訓練も平日の実施となりました。引き渡し訓練は、大きな地震が起きた時や起こりそうな時に、保護者の方に児童を引き渡すための訓練ですが、引き渡すことそのものよりも、引き渡しの状況になったときに、どう行動するのかを考えることが最も重要だと考えています。そういった意味で、今回の訓練についても、4月の保護者会の際に、訓練のためにお仕事を休まれたり、お迎えにくるためのご都合をつけていただいたりする必要はないことをお伝えさせていただきました。職場で、出先で、今からお子さんをお迎えにいくとするとどんな困難があるのか、どれくらい時間がかかるのか、など自分の今に寄せて考えていただく機会にしていただければありがたいです。


児童が学校にいるときに地震が起きた場合は、保護者の皆様に安全にお渡しできるまで子どもたちの命は教職員が全力で守ります。しかし、どんな状況で地震が起こるかは分かりません。東日本大震災が起こった時のことをよく覚えています。携帯電話は通じず、メール等の送信にも障害が起き、私が勤めていた学校では、最後のお迎えが日をまたいだくらいの時刻でした。電車も動かず、遠くからずっと歩いてようやくたどり着いたということでした。他の学校では、その日はお迎えがなく、翌日まで不安な夜を過ごした児童もいたと思います。今日の訓練を機会に、下校するルートの安全の確認を行ったり、様々な状況で地震が起こった時の行動について、ご家族で確認をしたりしていただければと思います。よろしくお願いいたします。


先日、新聞で石川県のある地区の断水が終了し、ようやく水道が使えるようになったという記事を読みました。地震から1年と5か月が経とうとしていますが、まだまだ復興の途上にあることを知り、改めて地震の被害の大きさを感じました。そして、今もまだつらい思いをしている人たちがいるということを心にとめ、一刻も早く安心した生活に戻れるよう祈りたいと思いました。


児童の皆さん、今週の全校朝会でもお話ししたように、地震はいつ起こるか分かりません。いつ起きても自分の身を、自分の命を守れるように、こんな時に地震が起きたらこうする、といったことをぜひ家族と話してみる機会にしてください。


家に帰るまでが訓練だと思って、安全に気を付けてお帰りください。

---------------------------------



14時30分に体育館に集まり、地域班ごとに並んで人員確認をし、地域班ごとに下校しました。

本日は訓練への御参加ありがとうございました。



京西小学校
校長 大島  出