学校日記

6/27 謎は全て解けた! 2年生

公開日
2025/06/27
更新日
2025/06/27

できごと

「スイミー」の学習に入った2年生、学級によって少し進度をずらしながら学習が進んでいます。


登場人物を確認し、場面ごとの細かい読み取りに入っていきます。この日は1場面の様子を確認していました。場面の様子をざっと確認した後、先生が、


「スイミーは何て言っているだろう。」


と子どもたちに聞きました。文中にスイミーのセリフはありません。子どもたちは、一人一人小さな「吹き出し」を持っています。吹き出しを手に持ち、あるいは教科書のスイミーに当て、スイミーの言葉を想像しながら発言していきます。


「楽しいなあ。」

「ぼくは泳ぐのがはやいよ。」

「・・・・」


たくさんの意見が出ました。答えるたびに先生が尋ねます。


「どうしてそう言ったと思ったのですか。」


発言した子どもたちが答えます。


「教科書の・・・に・・・・と書いてあるからです。」


子どもたちは単に想像でスイミーの言葉を言っているのではありません。教科書の叙述を基に、こう書いてあるからこう言う、と考えて発言しているのです。時々、先の場面の内容も含めて答えてしまうこともあり、まだその叙述は出てきていないということもあります。場面ごとに、あるいは時系列で矛盾のない根拠を示し整理しながら考えていきます。直接的な根拠になることもあれば、間接的に示されていることもあり、そこからある程度(合理的にそう言えるという)想像を働かせて考えていきます。


「国語の答えは、全て文章の中にある。」


のです。名探偵が言い切る「犯人はこの中にいる!」と同じくらい断言できます。それが分かっていると、国語の間違いや苦手感は減るかもしれません。・・・だから私は学生時代に国語が好きだったのかも・・・だって、全部答えが出ていて、あとは探すだけ!・・・そんなこと言ったら国語に怒られそうです。改めて書くまでもありませんが、それだけではない魅力がたくさんあるのはもちろんです。


少し話が逸れましたが・・・「スイミー」は1学期のクライマックス、集大成といえる大きな物語の単元です。子どもたちにとってより充実した学習になるよう進めていきたいと思います。