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令和6年度 始業式(校長式辞)
- 公開日
- 2024/04/08
- 更新日
- 2024/04/08
校長より
本日の始業式での校長式辞です。
「共感・協働」について話しました。
おはようございます。
新2年生・3年生の皆さん、進級おめでとうございます。
いよいよ新しい年度が始まりました。
さあ皆さん準備をしてきましたか。
終業式でお話しした自分自身の立場や役割を「自覚」してきましたか。
きっと皆さんなら大丈夫ですね。
本年度も「思いやりの心」や「寛容な心」を大切にしてください。
そして、これまでと同様に合言葉は「共感・協働」です。
「性別だとか、大人だとか、子どもだとか、お年寄りだとか、障害があるとか、国籍だとか、宗教だとか、そういうことでの境界線をつくらずに、その人自身を大切にして、誰とでも、あたり前のように一緒に過ごすことができる。」
そういう人になってください。
十人十色という言葉があるように、
10人の人がいたら、10個の個性や特性、価値観があります。
だから、時には、ぶつかったり、すれ違ったり、相手を理解できなかったりすることもあります。
でも、人はみんな違うということをしっかりと理解したうえで、相手を受け入れることができれば、それだけ自分自身の「心の幅」が広がります。
「心の幅」が広がれば、自然と自分自身の不安や不満も小さくなっていきます。
もう一度言います。
みんなに頑張ってほしいことは「共感・協働」です。
明日、入学してくる新入生にもやさしさをもって接してあげてください。
本年度も皆さんの温かい心に期待しています。
これでお話は終わります。
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令和6年度 修了式(校長式辞)
- 公開日
- 2024/03/25
- 更新日
- 2024/03/25
校長より
本日の修了式の校長式辞です。
おはようございます。
いよいよ中学校1年間の締めくくりである修了式を迎えました。
そして、4月から新しい学年になります。
1年生は先輩になります。
2年生は最上級生になります。
その準備はできていますか。
修了式で1,2年生の皆さんにお話ししたいことは毎年同じです。
進級して変わるものと言えば・・・、
いくつかあると思いますが、
その中で、一番大きいのが、「責任」です。
進級するということは、それだけ一人一人の「責任」が一段階上がるということです。
後輩ができる。
看板を引き継ぐ。
先週の卒業式では、皆さんは3年生からバトンを渡されましたね。
そのバトンを未来のHIGASHIの生徒へつなぐことも「責任」の一つですね。
「責任」を全うするためには、まずは「自覚」が必要です。
みなさんは今、中学生としての「自覚」がありますか。
自分自身がどうあるべきか「自覚」していますか。
自分自身がどう振る舞うべきか「自覚」していますか。
その答えは、皆さん自身の心の中にあります。
そして、4月になったら、その「自覚」をワンランク上げてきてください。
さらに、「主体性」「流されない心」「タイムマネジメント」その他、自分が大切だと思うスキルもワンランク上げる決意も持ってきてくださいね。
皆さんなら、自分自身の「責任」を全うすることで、自分自身を成長させ、思いやりが溢れる温かい学校を創ることができると思います。
卒業した3年生かっこよかったですよね。
皆さんがやるべきことは、あの3年生に追いつくことではなく、超えることです。
たった2週間ですが、2週間後には、一回り成長した顔つきになった皆さんの姿を楽しみにしています。
本日渡される通知表には、担任の先生が心を込めて書いた所見があります。しっかりと読んで、皆さんの成長につなげてください。
充実した春休みを送ってください。
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全校朝礼(校長講話)
- 公開日
- 2024/02/05
- 更新日
- 2024/02/05
校長より
本日の校長講話です。
おはようございます。
わたしの大好きなバンドに「氣志團」というバンドがあります。
みなさんは「氣志團」って知っていますか。
その「氣志團」のある曲の歌詞に
「風に逆らうほどバカじゃないけど、風に流されるほどヤワじゃないのさ」という一節があります。わたし自身はこの一節がとても気に入っています。
みなさんはどう感じますか。
この意味がまだ難しいと感じる生徒もいるかもしれませんね。
12月に、3年生と校長面接を行いました。
3年生はとても立派な態度で面接に臨んでいました。
とてもうれしく思いました。
その校長面接で、各生徒に長所や短所についての質問をしました。
その中で、何人かの生徒が、
「私の長所は、人に流されないことです。」と答えていました。
逆に「私の短所は、人に流されてしまうことです。」と答えていた生徒もいました。
確かに「人に流されない」ということは、自分の意志を持っているということです。
これは、学校だよりで書いた「主体性」にもつながっていきます。
私自身も最初に話した歌詞のように「流されない」を大切にしてきました。
「流されない」とは、「逆らうこと」と同じではありません。
自分の意志で判断するということです。もちろん風の方向に進むこともあれば、立ち止まることもあります。
この校長面接の別の質問に対して、
「これからの社会で必要な力は、情報等の取捨選択する力です。」と答えていている生徒も何人かいました。
この様な直接的な表現ばかりではありませんが、3年生の生徒たちは、「自分の意志で判断することが大切である。」と考えていることが分かりました。
「流されるか」「逆らうか」「立ち止まるか」「風を避けるか」は自分自身で判断していきましょう。
でも、これまでの私自身の人生を振り返ってみると、その気持ちとは裏腹に、「流されたなあ」と思うことが多々あります。
以上でお話は終わります。
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第3学期始業式
- 公開日
- 2024/01/09
- 更新日
- 2024/01/09
校長より
始業式の校長式辞です。
おはようございます。
まず初めに、1月1日に発生した能登半島地震により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された方、そのご家族及び関係の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
2学期の終業式では「才能」は誰にでもあるっていう話をしました。
年が明け、新年の誓いを立て、「才能」を見出す旅を始めましたか。
「才能」を見出すためにやはり主体的に行動することが大切です。
今日は主体性がない人の特徴をいくつか紹介します。
・言われたことを完璧にこなせばよいと思っている。
・「なんでもいい」が口癖。
・失敗するのが怖い。
・周りの評価を気にする。
・ミスをするとまず言い訳を考えてしまう。
・指示がないと行動できない。
どうでしょうか。心当たりはありますか。
話している私もいくつも当てはまります。
皆さん、このことを意識すれば、主体性が身に付くと思います
主体性を高めるためには、「目的」「選択」「意見」が大切です。
3学期もHIGASHIの生徒としてプライドをもって「主体的」に頑張りましょう。
以上でお話を終わります。
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第2学期終業式
- 公開日
- 2023/12/29
- 更新日
- 2023/12/29
校長より
終業式での校長式辞です。
最近のスポーツ選手の話題といえば・・・大谷翔平選手ですね。
大谷翔平選手は本当に素晴らしいですね。
言葉では表せないくらいすごいと思います。
そして、私には想像ができないほどの努力をしていると思います。
技術的な努力だけでなく、肉体的なコントロールや精神的なコントロールなど凄まじい努力をしています。
野球における才能があったのかもしれませんが、その才能を開花させたのは「努力」だと思います。
運命や環境はあると思いますが、初めから「選ばれし者」ではなかったと思います。
さあ皆さんはどうしますか。
皆さんには「可能性」があります。そして、まだ気が付いていない人が多いと思いますが、皆さんにも絶対に「才能」があります。
その「才能」はじっとしていては見つかりません。
見つけるためには、考え、行動することが大切です。
年が変わった時には、1年間の無事を祈り、新年の決意を誓う人も多いと思います。
ちょうどよい機会です。自分の才能を発見するために、くじけず、たくましく、挑戦していく自分を決意してみてください。
ドイツの哲学者ニーチェも言っています「誰にも一芸がある」と。
これからは「自分には才能がない」とか、「あの人は才能があったから」などとは言ってはいけません。
自分自身の才能を信じ、開花させてください。
令和6年はそういう1年にしてくださいね。
皆さん一人一人が「選ばれし者」です。
令和6年の皆さんにも期待しています。
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第2学期 始業式(校長式辞)
- 公開日
- 2023/09/01
- 更新日
- 2023/09/01
校長より
始業式での校長式辞です。
おはようございます。
さて、夏休みという『素晴らしい時間』を無駄にせず、充実した夏休みを送ることができましたか。
自分自身の成長につながる夏休みになりましたか。
いよいよ今日から2学期が始まります。修学旅行、職場体験、学芸発表会、合唱コンクールなど大きな行事が続きます。
その間に日々の授業があり、長いと言われている2学期ですが、ともすると、あっと言う間に冬休みを迎えてしまいます。
3年生の進路決定もすぐそこまで来ています。
そこで、大切になってくるのが、「タイム・マネジメント」です。
「タイム・マネジメント」という言葉は聞いたことがありますか。
「タイム」は時間、「マネジメント」は管理ですね。
つまり、直訳すると時間管理です。
でも、タイム・マネジメントは、単なるスケジュール管理とは違います。
やるべき目標を達成するためにやるべきこと(課題など)を効率的に進め、時間を有効活用するための能力や技能のことです。
ビジネスの世界でもよく使われています。
タイム・マネジメントを意識すると、やるべきことをやった上で、自分自身のために自由に使える時間が生み出せます。
皆さんで言うと、テレビを見たり、ゲームをしたり、本を読んだりなどですか。
世の中で、成功していると言われている人のほとんどがタイム・マネジメントをしっかりしています。
以前いた学校でも、タイム・マネジメントを意識した生徒が、成績が上がった上で、何かに追われることがなくなり、自分の時間がもてるようになったと言っていました。
ぜひ、これからはみなさんも「タイム・マネジメント」を意識してみてください。
そして、1ランク上のHIGASHIをめざしましょう。
2学期も、笑顔で健康に過ごしましょう。
以上で、お話は終わります。
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終業式(校長式辞)
- 公開日
- 2023/07/20
- 更新日
- 2023/07/20
校長より
1学期終業式での校長式辞です。
前半は「性暴力」について話をしました。
以下は後半の内容です。
そして、話は変わります。
本日は1学期の終業式です。
みなさんはどんな1学期でしたか。
どのくらい成長できましたか。
それをぜひキャリアパスポートで確認してくださいね。
そして、毎年、1学期の終業式にお話ししていますが、
「充実した夏休み」は「満足度」ではなく、「成長」です。
だから、夏休みの終わりごろに後悔したとしても、自分自身で考え、何かに取り組んだのなら、それが成長であり、「充実した夏休み」なのです。
では、夏休みに「成長」するためにはどうしたらよいか。
それは、前回の全校朝礼でもお話ししましたが、
身の回りのことを「自分事」として捉えて生活してみてください。
自分事として考え、必要性を感じたら行動してみてください。
まずは、家族や地域など身近なところからが良いですね。
各学年の学年だよりにも書いてありましたが、
なんとなく過ごしてしまったらもったいないですよ。
担任の先生が心を込めて書いた所見にも、「充実した夏休み」を過ごすヒント、「成長」するためのヒントが書かれています。
お話を終わります。
2学期も皆さんの笑顔を楽しみしています。
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全校朝礼(校長講話)
- 公開日
- 2023/07/10
- 更新日
- 2023/07/10
校長より
本日の全校朝礼での校長講話です。
おはようございます。
先週の水曜日、道徳授業地区公開講座がありました。
講師の鈴木茂義先生が「性の多様性」について分かりやすくお話をしてくださいましたね。
皆さんはシゲ先生のお話を聞いて様々なことを考えたと思います。
そして、5時間目に振り返りの授業を行いました。
その授業の中で、
「あなたがシゲ先生と同じ立場だったらどうしますか?」
という発問がありました。
その答えに関してはそれぞれであり、それは皆さんが考えた通りでよいと思います。
今日、皆さんにお話ししたいのは、その発問についてです。
つまり、物事を自分事として捉える大切さについてです。
何でもかんでもということではありません。
まずは自分自身の身の回りのことで、気になることを自分だったらどうするか。と考えてみてください。
そうすると何かが変わるかもしれないし、何かが生まれるかもしれません。
本気で変えるためには、行動が必要になりますが、
自分事として捉え、まずは考えることです。
何も考えなければ、何も変わらないし、何も生まれません。
実は、今皆さんに求められていることの一つに「当事者意識」ということがあります。
このことは先週の土曜日に発行した「東深沢中だより」にも書いてあります。
道徳科の授業でも「自分事」として考える発問が多いと思います。
「他人任せ」という言葉がありますが、
この予測困難な時代において、他人任せでは、幸せになれないと言われています。
Well-beingを創り出すためにも「当事者意識」を大切にしてください。
お話は終わります。
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全校朝礼(校長講話)
- 公開日
- 2023/06/19
- 更新日
- 2023/06/19
校長より
本日の全校朝礼での校長講話です。
おはようございます。
先々週は体育祭お疲れ様でした。
皆さんの頑張りがとてもまぶしく感じました。
そして、「明笑舞」に感動しました。
ただし、「明笑舞」はゴールではありません。
新たな絆のスタートです。
大切に育てていってください。
さて、今週の水曜日からは期末考査です。
1年生にとっては初めて定期考査ですね。
定期考査は日頃の学習の成果の確認ですから、本来なら特別な準備は必要ないはずです。
とは言っても、準備しますよね。
この週末も頑張った人が多いと思います。
とここで例年は「やる気」と「アドレナリン」の話をしていますが、
今日は勉強方法の話をちょっとだけします。
人間の脳は「入力」よりも「出力」を重視すると言われています。
それを踏まえるとテスト勉強は一生懸命に覚えるよりも、
テスト形式の方が「効果がある」と言うことになります。
さらに、検索の失敗が学習意欲を促進すると言われているので、
テスト形式で答えを推測することにも意味があると言うことになります。
期末考査1日目まであと2日です。
休み時間なども使って、友だちと問題を出し合ったりするとよいと思います。
納得の結果を期待しています。
以上で、お話は終わります。
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全校朝礼(校長講話)
- 公開日
- 2023/05/22
- 更新日
- 2023/05/22
校長より
本日の全校朝礼の校長講話です。
おはようございます。
新年度が始まって2ヶ月が経とうとしています。
皆さんは新しい学校生活にはもう慣れましたか。
慣れることは「心の安定」のためにもとても大切なことです。
しかし、新鮮な気持ちも忘れないでください。
逆に、まだ慣れずに、心配なことや不安なことがある場合は、必ず先生たちに相談してくださいね。
一番話しやすいと感じている先生でかまいません。
さあ体育祭に向けて本格的に動き出しましたね。
実行委員や体育委員の皆さんが中心となってクラスや全体を盛り上げていることと思います。
素晴らしいですね。
では、体育祭の主役は誰ですか。
それは、体育祭の主役は皆さん一人一人です。
万が一、怪我等で体育祭を見学することになったとしてももちろん主役です。
ドラマとか映画を見ていても主役はリーダーとは限りませんよね。
一人一人が主役であることを意識して、自分自身がやるべき事を頑張ってください。
リーダー任せにするのではなく、一緒に創り上げてください。
一人一人が意識を高く持ち、いつも言っていることですが、ワンランク上のHIGASHIをみなさんの手で創ってください。
楽しみにしています。
以上で、お話は終わります。
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始業式(校長式辞)
- 公開日
- 2023/04/06
- 更新日
- 2023/04/06
校長より
本日の始業式での校長式辞です。
おはようございます。
新2年生・3年生の皆さん、進級おめでとうございます。
さあ準備をしてきましたか。
自分自身の立場や役割を「自覚」してきましたか。
まあ皆さんなら大丈夫ですね。
いよいよ新しい年度が始まりました。
新しい友だち、新しい先生方と一緒にがんばってほしいと思います。
もちろん今までの友だちや先生方との関係も引き続き大切にしてください。
本年度も「思いやりの心」と「寛容な心」を大切にしてください。
そして、これまでと同様に合言葉は「共感・協働」です。
「性別だとか、大人だとか、子どもだとか、お年寄りだとか、障害があるとか、国籍だとか、宗教だとか、そういうことでの境界線をつくらずに、その人自身を大切にして、誰とでも、あたり前のように一緒に過ごすことができる。」
そういう人になってください。
十人十色という言葉があるように、
10人の人がいたら、10個の個性や特性、価値観があります。
だから、時には、ぶつかったり、すれ違ったり、相手を理解できなかったりすることもあります。
でも、そのことを理解したうえで、相手を受け入れることができれば、それだけ自分自身の「心の幅」が広がるのです。
「心の幅」が広がれば、自然と不安や不満も小さくなっていきます。
「ウェルビーイング」を創り出すことができます。
もう一度言います。
みんなに頑張ってほしいことは「共感・協働」です。
明日、入学してくる新入生にもやさしさをもって接してあげてください。
本年度も皆さんの温かい心に期待しています。
これでお話は終わります。
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令和4年度 第62回卒業式(校長式辞)
- 公開日
- 2023/03/24
- 更新日
- 2023/03/24
校長より
遅くってしまいましたが、先日の卒業式での校長式辞を掲載します。
世田谷区立東深沢中学校、第62回目の卒業生として本校を巣立つ、146名の皆さん、卒業おめでとうございます。
校長として皆さんとともにこの場に立てることをとても誇りに思います。
そして、世田谷区議会議員の方々をはじめ、ご来賓の皆さま、地域の皆様、並びに保護者の皆様には公私ご多用のところ、本校の卒業式にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。高いところから恐縮ではございますが、厚く御礼を申し上げます。
さて、卒業生の皆さん。皆さんは「ウェルビーイング」という言葉と知っていますか。
「ウェルビーイング」とは、心身と社会的な健康を意味する概念です。つまり、満足した生活を送ることができている状態、充実した状態などの多面的な幸せを表す言葉です。
ちなみに、厚生労働省は、「ウェルビーイング」を「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」であるとしています。
幸せを表す英語としては「ハピネス」がありますが、こちらは瞬間的な幸せを表す言葉です。それに対して、「ウェルビーイング」は「持続的な幸せ」を意味し、さらに、個人のみならず個人をとりまく「場」が持続的によい状態であることを言います。
皆さんの今の状態はどうですか。
離ればなれになってしまうので、悲しいという気持ちもあるかもしれませんが、素晴らしい仲間たちに囲まれ、家族や地域の方々、後輩、教職員に3年間の頑張りを温かく祝福され、そして、輝く未来が待っている。この状態こそ「ウェルビーイング」だと思います。
なぜ、今、「ウェルビーイング」という言葉が注目され、「ウェルビーイング」が必要なのか。
それは、皆さん自身が考えてほしいと思います。自ら考えないと「ウェルビーイング」は創り出せません。
ただ、「ウェルビーイング」になるための深化は、
まずは、「今が楽しい」と思えること。そのときの充実がまずは大切になります。
そして、「これからの将来に希望を持てる」という状況を創り出すこと。今も将来も明るいと思えることが大切です。
次に、「家族や仲間、友だち、地域の人の幸せを願う」こと。
最後に、「クラスや学校、地域、日本、世界を良くしていきたい」と考えることです。
つまり、個人が「ウェルビーイング」であるためには、社会も地球も「ウェルビーイング」である必要があると言うことです。
全世界の人々全てが「ウェルビーイング」について考え始めたら、完璧な「ウェルビーイング」になると思いませんか?
それはとても壮大なことだと感じるかもしれませんが、世の中には、そこに向かって歩み始めている人たちがたくさんいます。
たくさんの企業も取り組んでいます。
皆さんもできることから始めてください。
できること?それは、自分自身の充実や幸せ、そして、身近にいる人の充実や幸せです。
HIGASHIの生徒の良いところは仲間を大切にすることです。
そして、人それぞれの「違い」を当たり前のこととして受け止めることができることも良いところです。
校長面接で友達やクラスメイトとのかかわりについて質問した答えから、友達やクラスメイトへの「気遣い」と「尊重」を感じました。
また、家族への思いも感じました。
であれば、自分を含めた、自分の身の回りは「ウェルビーイング」な状態を創り出せると思います。
そこから、考えながら、さらに深化させていってほしいと思います。
これだけ「ウェルビーイング」を連呼されると頭に入りますよね。
そうです。私からの最後のメッセージは「ウェルビーイング」です。
まずは、この言葉を覚えておいてください。
最後になりましたが、
保護者の皆様にひとことお礼を申し上げたいと思います。
この三年間、本校の教育活動にご理解とご協力をいただきまして本当にありがとうございます。
コロナ禍真っ只中の三年間でしたが、保護者の皆様の支えがあったからこそ、教職員一同、自信をもって教育活動に当たる事ができました。
そして、その支えがあったからこそ、今の卒業生の姿があるのだと思っています。
心から、感謝を申し上げます。
そして、卒業生の皆さん、この様な状況の中でも、HIGASHIの伝統を守り、さらに、進化させてくれたことに感謝します。
令和五年三月二十日
みしまの森学舎 世田谷区立東深沢中学校 校長 本田 仁
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令和4年度 修了式(校長式辞)
- 公開日
- 2023/03/24
- 更新日
- 2023/03/24
校長より
本日の修了式での校長式辞です。
おはようございます。
いよいよ中学校1年間の締めくくりである修了式を迎えました。
そして、4月から新しい学年になります。
1年生は先輩になります。
2年生は最上級生になります。
その準備はできていますか。
修了式で1,2年生の皆さんにお話ししたいことは毎年同じです。
進級して変わるものと言えば・・・、
いくつかあると思いますが、
その中で、一番大きいのが、「責任」です。
進級するということは、それだけ一人一人の「責任」が一段階上がるということです。
後輩ができる。
看板を引き継ぐ。
先週の卒業式では、皆さんは3年生からバトンを渡されましたね。
そのバトンを未来のHIGASHIの生徒へつなぐことも「責任」の一つですね。
皆さんなら、自分自身の「責任」を全うすることで、自分自身を成長させ、思いやりが溢れる温かい学校を創ることができると思います。
卒業した3年生かっこよかったですよね。
皆さんがやるべきことは、あの3年生に追いつくことではなく、超えることです。
たった2週間ですが、2週間後には、一回り成長した顔つきになった皆さんの姿を楽しみにしています。
本日渡される通知表には、担任の先生が心を込めて書いた所見があります。しっかりと読んで、皆さんの成長につなげてください。
充実した春休みを送ってください。
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全校朝礼(校長講話)
- 公開日
- 2023/02/06
- 更新日
- 2023/02/06
校長より
本日の全校朝礼の校長講話では、
「忍耐力」について話しました。
おはようございます。
今日は「忍耐力」についてお話をします。
「最近の子供たちは忍耐力がない。」と言われています。
皆さんは、自分自身は「忍耐力がある」と思いますか。
忍耐力とは、ずばり「忍んで耐える力」です。
「忍ぶ」には、「つらいことを我慢し、黙ってじっとこらえる」という意味があります。
この意味だけを考えると、忍耐力はマイナスのイメージになりますね。
だって、他人から与えられる精神的な苦痛を黙ってじっとこらえる力なんて必要ないと思います。まあ確かに、撥ね退けられる力はほしいと思いますが、
ここでお話ししている「忍耐力」とは、
☆同じことの繰り返しでも、嫌にならず続けられる力
☆苦しい局面や、場面でも投げ出さずに、最後までやり遂げる力
のことを指しています。
生活をしていると、ストレスを感じたり、プレッシャーを感じたりすることはよくあります。
時には、投げ出したくなったり、逃げ出したくなったりしても、投げ出すことも逃げ出すこともできない、なんていう場面もあります。
誰にでも起こり得ることです。
そんなときに忍耐力が大切になります。
忍耐力のある人は、
〇どんなことにも意味を見出せる。
〇自分の気持ちをコントロールできる。
〇ネガティブな思考になりにくい。
〇何があっても大丈夫と思う感情を持つことができる。
などの特徴があります。
皆さんが社会に出た時に、必要とされる力に中に「忍耐力」もあります。
「忍耐力」という直接的な表現はしないみたいですが、先ほどあげた力と併せて、「ストレス耐性が強い」とか「打たれ強い」という表現で使われることもあります。
そして、忍耐力があれば、ネガティブな思考に陥り、自分自身を見失うこともないと思います。
ぜひ「忍耐力」を意識して生活してみてください。
これでお話を終わります。
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第2学期終業式(校長式辞)
- 公開日
- 2022/12/23
- 更新日
- 2022/12/23
校長より
本日は第2学期の終業式です。
校長式辞では、「人権」について話しました。
おはようございます。
この2学期末に3年生との校長面接を行いました。
まだ全員との面接が終わったわけではありませんが、一応一区切りつきました。
その校長面接の中で、
「友だちや周りの人とのかかわりで気を付けていることは何ですか。」
という質問項目があります。
1,2年生の皆さんはどう答えますか。
この質問と同じような質問が高校等の面接試験で聞かれるかどうかはわかりませんが、これは人権教育や道徳教育を大切にしているHIGASHIだからこそ3年生に聞いてみたいと思っている質問です。
もちろん正解は一つではありません。
質問に答えた生徒が言った言葉すべてが正解です。
人権教育には
「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができるようになる。」
という目標があります。
他の人と接することが得意な人もあまり得意でない人もいると思いますが、大切なのは相手への思いやりの気持ちですね。
学校関係者評価アンケートの「思いやりの心や認め合う心をもって友だちや他の人と接している。」という質問項目では、約90%の皆さんが「とても思う・思う」と答えてくれました。
この結果はとても素晴らしいと思います。
でも、目指しているのは100%です。
自分の大切さとともに、他の人を思いやり、認め合う心をもった生徒で溢れている学校であれば、とてつもない安心感があり、居心地もとてもよいと思います。
皆さんの力で創っていってくださいね。
もう過ぎてしまいましたが、12月4日から12月10日までは人権週間でした。
この冬休みに、改めて自分の人権、他の人の人権について考えてみてください。
では、充実した冬休みを過ごしてください。
以上でお話を終わります。
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全校朝礼(校長講話)
- 公開日
- 2022/12/12
- 更新日
- 2022/12/12
校長より
本日の全校朝礼での校長講話です。
11月に引き続き、学習に関する内容です。
おはようございます。
三者面談が終わり、もうすぐ2学期も終わりですね。
残り少ない2学期も大切にしてくださいね。
今、3年生と校長面接を行っています。
みんなしっかりとしていて、進路決定に向けて真剣に向き合っています。
さて、11月の全校朝礼では、「勉強の習慣化」に関する話をしました。
本日はその続きをお話しします。
テスト等において、よりよい成果を上げるためには、
まとめたもの等を繰り返し見る(いわゆる再読)よりも、テストや質問形式で確認した方が定着します。
これは、脳は「インプット」よりも「アウトプット」を重視しているためです。
つまり、大切なのは「思い出す」という訓練になります。
繰り返し読むことで、「理解した」という感覚になります。
この「理解した」という感覚は、「分かったことはもうよい」と知識欲を減退させ、思考停止を併発させることもあります。
「理解した」イコール「確実に思い出せる」ではありません。
あとは、睡眠も記憶を定着させるのに、大切なことです。
この話は、東京大学の「脳」を研究している教授のご講演でのお話でした。
3年生は、前回の「習慣化」と今回の「アウトプット」を意識して頑張ってください。
もちろん1,2年生も他人事ではありませんよ。
以上でお話は終わります。
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全校朝礼(校長講話)
- 公開日
- 2022/11/21
- 更新日
- 2022/11/21
校長より
本日の全校朝礼の校長講話です。
おはようございます。
期末考査お疲れ様でした。
実力を出し切ることはできましたか。
本来ならここでホッと一息と言いたいところですが、
3年生はそうはいきませんね。
大切になってくるのは「やる気」の継続ですね。
期末考査の前に「やる気」を出したと思います。
それを継続させていくのです。
でも、「やる気」というのは、やり始めない限り出現しません。
実は、「できる」と言われている人たちは、「やる気」ではなくシステムに従っているのです。
「できる」と言われている人たちは、勉強する気分を待つことはなく、勉強する時間になれば粛々と始めているのです。
そのことが、つまり習慣化することが、心理的負担を軽減し、学習したことを定着させているのです。
「勉強しなきゃ」と考えてから「やる気」がアップするまでには、心理的負担があるのです。
皆さんも感じることありますよね。
さあ、皆さんは「勉強の習慣化」できますか。
皆さんは、朝キュビナを頑張っていますね。
朝キュビナも勉強の習慣化のための取り組みの一つでもあります。
昨年度もこのようなお話をしました。
3年生は「習慣化」を意識して頑張ってください。
もう一つ勉強に関する話がありますが、それは次回にまわします。
もちろん1,2年生も他人事ではありませんよ。
以上でお話は終わります。
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全校朝礼(校長講話)
- 公開日
- 2022/10/03
- 更新日
- 2022/10/03
校長より
本日の全校朝礼での校長講話です。
おはようございます。
第2学期が始まり、1ヶ月が経過しました。
今はどんな感じですか。
「やっと体が慣れてきた。」
「中間考査が終わってよかった。」
「行事に向けて頑張るぞ。」
「部活動の大会や発表頑張るぞ。」
「悔いのない進路を選択するぞ。」
と前向きな気持ちの人も多いと思いますが、
「学校は楽しいけど、やっぱり朝起きるのはつらいなあ。」
「2学期長いなあ。」
などとちょっと疲れてきている人もいると思います。
そこで、ちょっと疲れてきて、ネガティブな気持ちになってしまった人にとって大切なことは、ちょっとした気持ちの「切り替え」です。
「切り替え」るには、皆さんそれぞれ自分にあった方法があるとは思いますが、代表的な方法をいくつか紹介します。
ネガティブな気持ちが続くと、心身の緊張によって前向きな考えに欠かせない酸素が脳に行き渡りにくくなります。
そんなときは、酸素の流入量を増やすことが大切になります。
つまり、1つ目は「深呼吸」です。
特に、「3・2・15」という呼吸法が良いと思います。
「3秒かけて空気を吸い、2秒間息をためて、15秒かけてゆっくり吐き出す。」
という流れを繰り返すと、肺が広がり、気分も徐々に落ち着きます。
2つ目は身近な人と話すことです。
特に、親身になってくれる相手と話をすると、共感や同情によって「自分は一人ではない。」という気持ちになり、頑張ったり、前向きになったりすることができます。
3つ目は感動することや魂を揺さぶることです。
本や音楽、映画などの作品を楽しんでみてください。特に、心を揺さぶり、涙を流すような作品がよいと思います。
泣いた後では、怒りや混乱、緊張、不安などの度合いが下がると言われています。
もちろん、まだまだ他にもありますし、最初にも言ったとおり、皆さんそれぞれの方法で構いませんので、「切り替え」を意識してください。
いつでも、どこでも、「切り替え」は大切ですね。
先週、世田谷区立中学校陸上競技大会が行われました。
出場した選手の皆さんお疲れ様でした。
すべての選手が全力を尽くし、素晴らしい活躍でした。
区陸の表彰は後日行います。
以上、お話は終わります。
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第1学期終業式(校長式辞)
- 公開日
- 2022/07/20
- 更新日
- 2022/07/20
校長より
本日は、第1学期の終業式です。
校長式辞では、以下のような話をしました。
おはようございます。
本日は1学期の終業式です。
みなさんはどんな1学期でしたか。
2,3年生は4月6日から、1年生は4月7日から今日まででどのくらい成長できましたか。
私から見ると
体の成長はもちろんですが、学力や心もしっかりと成長しているように感じます、
それは、学校という集団生活の中で、日々様々な刺激を受けているからです。
体育祭のような大きな行事だけでなく、小さな行事、授業、定期考査、当番活動、生徒会活動、部活動など成長するチャンスがたくさんあります。
友だちと過ごす休み時間なども成長するチャンスです。
では、集団生活の中にいれば、自然と成長するのか。
もちろん、答えはNO!です。
皆さんは、その集団から様々な刺激を受けて、いろいろなことを感じ、考え、判断し、行動していますよね。
それが成長につながるのです。
夏休みは、そのまわりからの刺激が少なくなる期間になります。
この夏休みという期間は、自分自身が主体となって、成長するための刺激をつくらなければなりません。
自分自身で考え、計画を組み立てて、行動できるかが2学期以降の成長に大きくかかわってきます。
昨年度の1学期の終業式でもお話ししましたが、
「充実した夏休み」は「満足度」ではなく、「成長」なのです。
だから、夏休みの終わりごろに後悔したとしても、自分自身で考え、何かに取り組んだのなら、それが成長であり、「充実した夏休み」なのです。
では、改めて言います。
「充実した夏休みを過ごしてくださいね。」
担任の先生が心を込めて書いた所見にも、「充実した夏休み」を過ごすヒントが書かれています。
みなさんの成長に期待しています。
もう一つお話があります。
ミーティング・ルームのレースのカーテンがボロボロでした。
皆さん気付いていましたか。
本校で活動している「東深沢スポーツ・文化クラブ」の方々が新しいレースのカーテンを寄贈してくださいました。
感謝の気持ちを伝えるとともに、大切に扱ってくださいね。
お話を終わります。
2学期も皆さんの笑顔を楽しみしています。
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全校朝礼(校長講話)
- 公開日
- 2022/07/11
- 更新日
- 2022/07/11
校長より
本日の全校朝礼での校長講話です。
道徳授業地区公開講座やセーフティ教室を受けて「多様性」について話しました。
おはようございます。
先週の水曜日、道徳授業地区公開講座がありました。
講師の安藤奏汰先生が分かりやすくお話をしてくださいましたね。
生徒に皆さんへの講演会のあと、
安藤先生とPTAの方々、先生たちで協議会を行いました。
その協議会の中でも、素敵なお話がたくさんありました。
その中で、「固定概念を外す。」という言葉がありました。
「確かにそうだな」と思いました。
大人になると、たくさんの知識が増える代わりに、どんどんと頭が固くなっていくような気がします。
すべての大人がそういうわけではありませんが、
自分の考え方が固定されてきてしまう人が多いような気がします。
つまり、「こうあるべき」だと決めつけてしまう。
「こうあるべき」をすべて否定するつもりはありませんが、
改めて感じたのは、やはり人に対しては、
それぞれの人の「個性や特性」を理解するということが最優先であるということです。
また、先週土曜日のセーフティ教室でも、
自分の「いいね」と他の人の「いいね」は違う。
自分の「嫌だ」と他の人の「嫌だ」は違うというお話がありました。
東深沢中学校でも「ちがいはあたり前」と言い続けてきました。
皆さんももう一度、そのことを考えてみてください。
まずは、身の回りのクラスメイトや友達について考えてみてください。
そして、人はみんなちがうという視点で、お互いを認め合ってください。
絶対にいけないことは、誰かの個性や特性を馬鹿にしたりすることです。
それは、「いじめ」です。
HIGASHIにはそんな生徒はいないと思っています。
でも、迷いが生じる時もあります。
そんな時に大切なのが「寛容な心」です。
終業式まで、残り1週間と3日です。さらによりよい人間関係をつくって1学期を終わりましょう。頑張ってください。
お話は終わります。