学校日記

12/12 研究授業 6年生

公開日
2025/12/12
更新日
2025/12/13

できごと

昨日の5校時は、6年生の校内研究授業で国語の物語文「やまなし」の授業がありました。


ここまで、「やまなし」に出てくるオノマトペや比喩、色彩表現を場面の比較をしながら読み取ってきました。同時に、「やまなし」の後に続いて掲載されている「イーハトーブの夢」という宮沢賢治さんので人生や行動、考え方に触れる文章も読み、作者である宮沢賢治さん自身の生き方についても考えを深めてきました。今回は、前者を「表現読み」、後者を「生き方読み」と分け、これまでに読み取った内容から、


やまなし

~     物語~


として、「やまなし」にふさわしい副題を考える授業でした。また、日本語の授業や図書の時間などで、意図的に宮沢賢治さんの作品に触れる機会もここまでたくさんもっていました。


実は、今回の授業計画では、初めに読んだ後にも一度副題を考えています。その時に出ていたのは、


カニの和気あいあいな物語

カニたちのささいな日常の物語

ファンタジーな物語

幻想的な物語

表現にクセがある物語

想像が多くできる物語


などでした。「やまなし」は少し難解なところがあり、一度読んだくらいだとちょっとよく分からない部分も多いです。それをしっかりと「表現読み」「生き方読み」で物語の詳細な読みや作者について知ることで、そのタイトルはどう変わっていくのでしょうか。


個々に考える時間の後、友達と共有し、更に考えを深めていきます。そして全体での共有です。


自然のめぐみの大切さ物語

宮沢賢治独特の表現で自然の死とめぐみを伝える物語

想像すればするほど無限に広がる自分たちで作る物語

宮沢賢治の理想の世界のワンシーン


学習の中で、深く深く読み取った内容や作者の生き方・考え方に触れたからこそ出てくる副題がずらりと並んでいます。しかも短い「副題」という形の中にギュッとその要素を詰め込んで。


物語の作者についても深く考える、いわゆる「作家論」。6年生は、小学校の国語の物語作品の中で、今回初めて「作家論」にも触れながら学習をしました。中学校では、むしろこれは必須の要素になります。今回の学習で、作家についても考えながら本を読むという新たなスキルを手に入れることができました。これからの読書が少し変わってくるかもしれません。