11/6 読むを書く 5年生
- 公開日
- 2024/11/06
- 更新日
- 2024/11/06
できごと
5年生の書写「読む」です。毛筆の書写の時間になかなか巡り合えないので、たまたま出会うとうれしくなります。ぶらりを信条にしているので仕方ないですが・・・。
「読」は横の隙間が多いので、そこをしっかり詰めて書かないと字が縦に長くなってしまうので難しいです。送り仮名の「む」まで入れるので尚更縦長にはできません。そして「む」自体もなかなか難しい。一回転するところの三角形の形、それを生み出す筆使いがポイントです。
色が濃い目のエプロンを付けている子がいて、これは習字のときなどに便利だなあと思いました。よく図工や書写のときに、学校から「汚れてもよい服で」とお願いすることがあります。そもそも洗濯をする方からすると汚れてもよい服なんてないと思うのですが・・・すみません、そうとしか言えないところもありまして・・・いろいろと工夫をしていただきありがとうございます。
そういえば、先日の日本教育新聞(10月28日 月曜日 発行)の記事で毛筆についての記事があり、書道教室の減少などもあり、毛筆で字を書く機会が減っていることと、書道の意義が書かれていました。ある教育学者が対談で語った「教育で一番忘れられているのは体の使い方。脳だけが訓練できるわけではなく、入っては出ていくという、ひとつながりが学びの本質であり教育とは『身に付けること』だ」との引用から、
「毛筆で字を書くことは、手本を見てその形を認識し、自身の腕や手や指先の感覚を稼働している。まさにインプットとアウトプットとの、ひとつながりの学びとなっている。さらに、認識した手本から創造的に自身の思う字を書くこともできる。AI時代にこそ再評価が求められ、人間の創造性が培われる学びではないだろうか。」
そして、今年の1月に、学校教育や生涯学習での書道も含めての「書道」がユネスコの無形文化遺産への提案が正式決定されたことに触れ、
「書写、書道の授業を通して日本の文化に触れ、五感を通して『書』を身に付けていく機会の提供は、学校教育が担う大切な役割だろう。」
とまとめられていました。
たまにHPの記事の中でも「学校でしか取り組むことがなくなったもの」に触れることがありますが、昔から行われている教育の中には、大切な要素が含まれているものがあることを改めて考え、若い教員にも言葉でその意義を伝えていきたいなあと思いました。