授業訪問の感想
- 公開日
- 2008/02/27
- 更新日
- 2008/02/27
コラム
授業訪問で、1年生から6年生の学級を訪問し、それぞれ、発達段階に合った学習が展開されているなとの感想を持ちました。
発達段階に合わせた活動は、in.about.forという言葉で表せられます。
・IN(〜の中に)活動の中に没頭する大切さ。
低学年は体験を大切にしていました。対象に関わり、対象のうちに浸ることが「生きている 充実感」を感じさせることになります。それが生きる自信となり「自立への基礎」に繋がる のだと思います。
・ABOUT(〜について)ある課題についてこだわり、調べることを大切にする。
中学年は、調べ学習にたくさん取り組んでいました。中学年以上は、課題について知的好奇 心を持ち、課題へのアプローチの仕方(調べ方、学び方)を身につけることが最も大切で す。特に、3・4年生には様々な調べ方を身をもって学ばせて欲しいと願っています。追究 の第一段階といえます。4年生の訪問では、ちょうど調べたことを発表していました。
・FOR(〜のために)誰のために、何のために。
高学年では、誰の役に立つのか、自分にとってどういう意味があるのか。つまり、自分自身 の「生き方」について考えることに繋がる学びができるようになります。「知りたいから知 る」「面白そうだから調べる」を越えた、学びは社会的な意味を持つようになり、追究の第 二段階になります。
つまり、学びは「没頭」→「学び方」→「学ぶ意味」へと展開していくことになります。 そして、IN(没頭)を充実させることが、その後の追究的な学びを円滑に展開する基にな るのだと思います。 (校長 箭内 忠義)