すまいるルームって?
- 公開日
- 2017/06/06
- 更新日
- 2017/06/06
コラム
みなさんこんにちは!今日は「すまいるルーム」について少し紹介したいと思います。
今まで「すまいるルーム」の実践紹介をいくつかしてきました。しかし、「どのようなお子さんを対象にしているのか?」「どのような場所なのか?」といった素朴な疑問についてお伝えできたらと思います。
そもそも「すまいるルーム」は、個別指導・小集団指導を併用し、子どもたちの社会性の向上やコミュニケーション能力の向上、感情と行動のコントロールの上手な仕方等、集団生活を営む上で必要なスキルの獲得を目指した指導を行っています。
「すまいるルーム」を活用する児童には、様々な困り感を抱える児童が在籍しています。例えば・・・
・友だちとの関わりで悩んでいる
・注意・集中に苦手さがあり、どうしても忘れ物や聞き漏らしがなくならない
・時間を気にすることが苦手で、いつもマイペースに動いてしまう
・言いたいことがあるのに、うまく表現できず、泣いて固まってしまったり、暴れたりしてしまう
・なんとなくみんなに合わせることが苦手で、いつも空気を読めない言動をしてしまう
など、本当に一人一人、全く違う個性や特性を持っています。
「一般的に考えればわかるでしょ!?」と思ってしまうようなことでも、子どもたちの中では「?」がたくさんあり、知らず知らずのうちに、叱責経験が増えたり、失敗したりしてしまうことがあります。また、このようなことは、特定の児童だけでなく、子どもたちはみんな得手不得手がある中で生活しているのだと思います。「すまいるルーム」はどのお子さんにとっても、安心できる場所であり、成功に導いてくれる場所でありたいと思います。また、子どもたちが悩んでいるように、その保護者の方々も、子育てについて、たくさんの悩みを抱えていると感じます。だからこそかかわる大人全員で苦労を分かち合い、子どもたちに何ができるのかを日々考えながら、保護者の方に対しても、密にかかわって、相談できる場所を提供したいと思っています。お子さんのことで少しでも、心配や悩みがあるときは、すまいるルームを利用する、しないにかかわらず、いつでもご相談にのりたいと思います。
それでは、ここからは、最近の「すまいるルーム」でのできごとについて報告したいと思います!
今年度から「すまいるルーム」を利用し始めた児童がいます。在籍学級ではなかなか集団への所属が難しく、どうしても叱責経験が多くなってしまいがちな児童でした。そんな児童が「すまいるルーム」の小集団活動では、きちっとした姿勢で学習に取り組み、ルールに沿って生活していて、たくさんの称賛を受けています。
ある日のこと、「すまいるルームってなんなの〜?」と1年生のお子さんが来ました。そこへその児童がやってきて、「俺のすまいるルームになんかようかい?気になって見に来たの?」と声をかけていました。きっと、その児童にとって「すまいるルーム」は「自分の居場所」「良いところ」といった感覚が芽生えてきたのだと、嬉しくなりました。「学校」という、子どもたちにとっての大きな社会の中で、在籍学級だけでなく、もう一つの居場所ができたことは、きっと心強い味方になっている・・・そう感じた一瞬でした。
長いコラムになってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうござました。もっと「すまいるルーム」について知りたいという方は、直接TELしていただければと思います。それでは、また随時、HPに「すまいる情報」をアップしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。